涙の玉
「女っぽくて好きじゃねぇ」という彼。
彼のどこが「女っぽい」のかというと睫毛でした。
彼の睫毛は長くて多くてクルンと上を向いているんです。
女性の私からすると、羨ましい限りなのですが(笑)
そんな女っぽいという睫毛の持ち主の彼ですが、決して
「女っぽく」は見えませんでした。
何せ、ムエタイとキックボクシングをしていた彼は体つきが良く
どうみても「草食系」にも見えないタイプ。
それだけに長い睫毛が自分で気になっていたのかもしれません。
彼は精神的にも強い人でした。
常に私を思い・支えてくれる人。
自分自身に対してもとてもストイックで、
尊敬すべき部分を沢山持っている人でした。
そんな彼は愚痴1つ言わない人だったのですが、オススメ出会いある日珍しく愚痴をこぼしたことがありました。
私に言うだなんてよほどのことなのだろうと
私も真剣に耳を傾け、彼の為に何か出来ないかと考えていました。
話をしているうちに、彼の長い睫毛に1粒の大きい涙の玉がついていました。
その涙が美しくて、不謹慎にも「きれいだなあ」と思ってしまいました(苦笑)
泣くほど苦しかった出来事。
私も出来る限りの力を貸し、何とか事なきをえたのですが
どんなに美しくても、彼の涙の玉はもう見たくないです。